核燃料管理施設では、放射線計測や分析装置をはじめとする種々の研究機器を保有しております。これらは、共用機器として、一般利用および学生の実験実習に利用していただけます。研究者の方々の研究・開発に幅広くご活用ください。
利用に関しては、下記の利用案内をご覧ください。
1. 利用日時 2. 利用手続 3. 費用 4. 利用上の注意 共用機器一覧
・低エネルギーガンマ線用Ge波高分析装置(GL0510R, CANBERRA) |
容器に入った核燃料物質・核原料物質から放出されるγ線を計測する。 計測されるγ線スペクトルによって、ウラン系かトリウム系、核燃料物質系か核原料物質系の推定ができる。 また、ウラン系について、238Uの娘核種の234Thと235Uの放射能を比べることによって濃縮度も推定できる。
液体窒素による冷却が必要(約半日)。ご用意いただくか核燃料管理施設までご相談下さい。 |
真空中で核燃料物質・核原料物質から放出されるα線を計測する。 計測されるα線スペクトルによって、ウラン系かトリウム系、核燃料物質系か核原料物質系(ウラン系のみ)の推定ができる。 また、ウラン系について、238Uと234Uの放射能を比べることによって劣化ウラン・天然ウラン・濃縮ウランの推定できる。 核燃料物質以外の測定に関しては、核燃料管理施設までご相談下さい。標準線源(RaD)もあります。 |
PRガス(Ar:90%、CH4:10%)を用いた比例計数管で、入射窓を薄くすることでα線・β線の同時測定が可能である。 約10cmの鉛によって四方を遮蔽すること、検出器上部にveto検出器を配置することで低バックグランドにし、また、10個のサンプルが同時に測定できる。 核燃料管理施設の汚染検査に使用中である。
14C等で放射能の値付がされており、veto検出器によるバックランド除去がソフトで行えます。検出器使用には約1時間のガス置換が必要です。 |
左からシンチレーションサーベイメータ(NaI:γ線用TCS-172)、α・β同時測定可能なサーベイメタ(TCS-352, TCS-136)、GM管サーベイメータ(TGS-146) 核燃料物質の移動や放射線管理の際に表面放射能濃度測定(汚染検査)や線量測定に使用。 未登録核燃料物質が発見されたときの報告事項は、左端のシンチレーションサーベイメーターで線量を測定する。
既に部局によっては貸し出しを行っているところもあります。 |
NaIを用いたγ線ポータブルスペクトロメータで、γ線のスペクトルを測定することで核燃料物質であることを確認する
バックグランド測定データから、リアルタイムにバックグランド除去されたスペクトルの表示ができます。データセーブは可能ですが、機器自体のみです。データを他で使用するには印刷等他の方法が必要ですが、印刷機を施設では所有していません。電池及びACアダプターにより、電源を供給できます。
|