共用機器など
 核燃料管理施設では、放射線計測や分析装置をはじめとする種々の研究機器を保有しております。これらは、共用機器として、一般利用および学生の実験実習に利用していただけます。研究者の方々の研究・開発に幅広くご活用ください。 利用に関しては、下記の利用案内をご覧ください。

1. 利用日時

  • 利用日は、月曜日から金曜日までです。(祝日および年末年始等の休日は除きます。)
  • 利用時間は、午前8時45分から午後5時00分までです。時間外のご利用につきましては、ご相談ください。
  • 2. 利用手続

  • 事前に利用の予約をお願いします。
  • 予約は、下記の予約システムからお願いします。
  • 共用機器予約システム

    3. 費用

  • 当施設に廃棄物等の管理を委託されている部局につきましては、無料でご利用いただけます。
  • 4. 利用上の注意

  • 当施設で機器を利用される場合は、原則、予め工学研究科の放射線取扱業務従事者になる必要があります。
  • 機器の利用については、あらかじめ使用方法、試料形状、必要な消耗品等について担当職員と打ち合わせをして下さい。
  • 利用者は、職員の指示や機器の注意事項を守って機器をご使用ください。
  • 機器の操作方法など、不明の点は職員まで申し出てください。
  • 利用者の過失により施設または機器器具を損傷・亡失した場合は、利用者の負担において補てん、修理または金銭でもって損害を弁償していただくことになりますので、注意して使用していただくようお願い致します。
  • 機器使用時に発生した負傷等の治療、補償等は、基本的に使用者の所属機関において対応していただくようお願い致します。
  • 共用機器一覧

    ・低エネルギーガンマ線用Ge波高分析装置(GL0510R, CANBERRA)
    ・α線スペクトロメータ(表面障壁型半導体検出器)(7410, CANBERRA)
    ・ガスフロー低バックグランドαβ検出装置(LB770, EG&G)
    ・サーベイメーター(γ線TCS-12, GM管TGS-146,αβ用TCS-352,TCS-362, 電離ICS-321)
    ・γ線スペクロメータ(JSM-102, ALOKA)(Inspector1000, CANBERRA)
    ・ICP発光分析装置(SPS7800, SII)
    ・エネルギー分散型X線元素分析(EDX)付き走査電子顕微鏡(JSM-6390A, JEOL)
    ・ダストサンプラー(DSM-361B, ALOKA)
    ・共鳴イオン化質量分析装置


    低エネルギーガンマ線用Ge波高分析装置(GL0510R, CANBERRA)
    容器に入った核燃料物質・核原料物質から放出されるγ線を計測する。
    計測されるγ線スペクトルによって、ウラン系かトリウム系、核燃料物質系か核原料物質系の推定ができる。
    また、ウラン系について、238Uの娘核種の234Thと235Uの放射能を比べることによって濃縮度も推定できる。

    液体窒素による冷却が必要(約半日)。ご用意いただくか核燃料管理施設までご相談下さい。

    上へ戻る
    α線スペクトロメー(表面障壁型半導体検出器)(7410, CANBERRA)
    真空中で核燃料物質・核原料物質から放出されるα線を計測する。
    計測されるα線スペクトルによって、ウラン系かトリウム系、核燃料物質系か核原料物質系(ウラン系のみ)の推定ができる。
    また、ウラン系について、238Uと234Uの放射能を比べることによって劣化ウラン・天然ウラン・濃縮ウランの推定できる。

    核燃料物質以外の測定に関しては、核燃料管理施設までご相談下さい。標準線源(RaD)もあります。

    上へ戻る
    ガスフロー低バックグランドαβ検出装(LB770, EG&G)
    PRガス(Ar:90%、CH4:10%)を用いた比例計数管で、入射窓を薄くすることでα線・β線の同時測定が可能である。
    約10cmの鉛によって四方を遮蔽すること、検出器上部にveto検出器を配置することで低バックグランドにし、また、10個のサンプルが同時に測定できる。
    核燃料管理施設の汚染検査に使用中である。

    14C等で放射能の値付がされており、veto検出器によるバックランド除去がソフトで行えます。検出器使用には約1時間のガス置換が必要です。

    上へ戻る
    サーベイメーター(シンチレーションTCS-172、αβ用TCS-352,TCS-362、GM管TGS-146)
    左からシンチレーションサーベイメータ(NaI:γ線用TCS-172)、α・β同時測定可能なサーベイメタ(TCS-352, TCS-136)、GM管サーベイメータ(TGS-146)
    核燃料物質の移動や放射線管理の際に表面放射能濃度測定(汚染検査)や線量測定に使用。
    未登録核燃料物質が発見されたときの報告事項は、左端のシンチレーションサーベイメーターで線量を測定する。

    既に部局によっては貸し出しを行っているところもあります。

    上へ戻る
    γ線ポータブルスペクトロメータ(JSM-102, ALOKA)
    NaIを用いたγ線ポータブルスペクトロメータで、γ線のスペクトルを測定することで核燃料物質であることを確認する

    バックグランド測定データから、リアルタイムにバックグランド除去されたスペクトルの表示ができます。データセーブは可能ですが、機器自体のみです。データを他で使用するには印刷等他の方法が必要ですが、印刷機を施設では所有していません。電池及びACアダプターにより、電源を供給できます。

    上へ戻る